こんにちは、ボビーです。
今回は現状を変えられない原因と対策について解説していきます。
・現状を変えられない科学的要因
・理想の未来を作る科学的アプローチ
「また明日やるから今日はいいや」
「継続するのが苦手」
これらの悩みを持っている方は、この記事を読むことで行動できるようになります。
行動できない原因として脳の働きがあります。
この脳の特性を理解することで適切なアプローチ方が明確になります。
「とにかく行動」といった根性論でのアプローチではありません。
そもそもそれができないから困っているのだと思います。
今回紹介することは脳の特性を利用することで、「苦労なく行動すること」ができるというものです。
今日からできることなので即効性もあります。
それでは本文にいきましょう。
現状が変わらない理由とは?
・心理学的ホメオスタシス
・損失回避の法則
・保有効果
・サンクコスト効果
・確証バイアス
現状を変えないという選択をしているのは脳です。
この脳の考えることで体が動きます。
脳が考える最重要項目は「生命の維持」です。
脳はいつ、どんなところでも死なないことを重要視します。
では具体的にはどのような選択をするのでしょうか?
それは変化しないという選択です。
変化が起きてしまうと、生命が維持できない可能性が生じます。
脳にとってはこの状況は避けたいということになります。
この変化を止めようとする働きを「心理学的ホメオスタシス」と言います。
「昨日は変化がなく安定した1日だったのに、なぜ危険をおかそうとするの?」
といった具合に変化を拒みます。
これこそが現状維持を好む理由となります。
またこの効果を強めてしまう心理的要素があります。
「損失回避の法則」と「保有効果」です。
・損した時の痛みは喜びよりも2倍感じてしまうというもの
保有効果
・自分が持っている物を実際の価値よりも高く見積もってしまう効果
ゲームを用いて具体例を挙げましょう。
100円のコイントスの「表」「裏」を当てるゲームです。
①表が出たら1万円を払わなければならない
②裏が出たら1万円もらえる
あなたはこのゲームをやります?
先が予測できないゲームなので参加を迷うかもしれません。
もらえる額が5万円、10万円なら参加するでしょう。
表が出れば無条件で1万円が手に入るのに躊躇してしまうのか?
さきほどの2つの要素が原因となっています。
自分が持っている1万円は2万円と同じくらいの価値があると感じている。これは保有効果によるものです。
リターンが2万円以上でないと、自分の1万円を失うリスクを強く感じてしまう。
これは損失回避の法則によるものです。
これが「変化を拒むこと」に拍車をかけます。
私たちは自分の今持っている選択肢に価値を感じます。(保有効果)
未来には明るいことが待っているのに、先が見えないというリスクを強く感じてしまう。(損失回避の法則)
そして、行動することをやめてしまうのです。
行動しない選択をした結果、さらに行動できない自分を正当化してしまいます。
これは「サンクコスト効果」「確証バイアス」が要因です。
・過去にかけた時間、労力、お金に囚われて、合理的な選択ができなくなる効果
確証バイアス
・今の自分を正当化して、確かな情報を集めて正解だと思い込むバイアス
脳は過去にかけた時間や労力が無駄になると考え、変化を拒もうとします。
次に「過去にかけた労力が無駄ではない」と正当化します。
正当化するための情報を集めて、行動しないという選択を強めるのです。
心理学的ホメオスタシスにより生命の維持を最優先を考える。
生命の維持のために変化を拒もうとする。
損失回避の法則→保有効果→サンクコスト効果→確証バイアスが起こることで、行動しない理由を強め、正当化します。
これこそが現状が変わらない理由です。
有名な法則で「パレートの法則」があります。
全体の数値のうち8割は2割の要素が構成しているというものです。
行動せずに現状維持の人が残りの8割
自分の人生を充実させたいなら、この2割に入りましょう。
「自分の理想な未来」が待っています。
変化を拒む原因が分かれば対策を立てることが可能です。
次章からは具体的な理想な未来をつくる方法について解説していきます。
未来をかえる科学的アプローチ
ここでのアプローチは主に2つです。
②誘惑を排除するために適切な自己評価を行う
苦労せずに行動する方法
前述しましたが、脳は生命を維持することを最重視します。
この特性を逆手に取り、行動を変えていくというのがアプローチになります。
そこで用いるのが「認定的不協和」というものです。
・自分の思考や行動に矛盾があるときに生じる不快感やストレス
この認知的不協和が生じると人間は自動的に行動します。
生命維持ができないと脳が判断するからです。
この認知的不協和を意図的に起こします。
そして行動しないと「生命が維持できない」ということを脳に意識づけさせるのです。
これがアプローチ方法になります。
そこで必要になるのが目標設定になります。
この目標設定を行うことで「現状」と「目標達成後の未来」にギャップが生じます。
このギャップが認知的不協和となり、自動的に行動できるようになるのです。
この目標の立て方は「SMARTの法則」を用いるのがベストです。
S(Specific:具体的に)
M(Measurable:測定可能に)
A(Achievable:達成可能に)
R(Relevant:関連的に)
T(Time bound:期限を決めて)
これらを満たす目標設定を行うことが重要です。
そして現在地と目的地のギャップが明確になり、行動が行いやすくなります。
また達成可能かどうかを判断できる形で設定することで、次の行動にもつなげやすくなります。
誘惑を遠ざける方法
行動するにあたり、誘惑がつきものですよね。
前述しましたが、脳は行動しないための情報を集めて正当化しようとします。
「行動するのは辛い」「行動しても未来は変わらない」などです。
こう考えてしまうと行動するための情報が見えなくなってしまいます。
この心理的盲目のことを「スコトーマ」と言います。
このスコトーマを意図的に使って誘惑を排除する。
これがアプローチ方法となります。
スコトーマは『自己評価』によって形成されます。
◆「できない」と自分を評価している場合。
脳が自動的に「自分にはできない」と考え「できる選択肢」を排除します。
◆「できる」と自分を評価している場合。
脳が自動的に「自分にはできる」と考え「できない選択肢」を排除します。
つまり自己評価を変えるだけで意図的に誘惑を排除することができるのです。
自己評価の作り方にはコツがあります。
目標達成後に自分に対してどんな評価をしているかに注目してください。
例えばあなたが痩せたいと思っているとします。
「半年後に10kg体重を落として彼氏に褒められたい」という目標を立てたとします。
その目標を達成したあなたは、自分にどんな評価をしているかをイメージしてください。
「彼氏に痩せたことを褒められて幸せだなと感じることができる」
また、彼氏に褒められるためのモチベーションが上がり、太ることに関連する情報が排除されます。
未来の自分がどのような評価をしているかをイメージすることが重要になります。
まとめ
今回の記事では現状が変えられない理由と未来を作る科学的アプローチについて解説しました。
今まで目標を立てても挫折してなかなか達成できない人もいるかもしれません。
脳の特性を理解し、その特性を活かした目標の立て方と誘惑の排除を行うと、苦労なく目標を達成することができます。
自分の理想の未来に辿り着くために適切に目標を設定してください。
本記事を読んでいただきありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。